去る2010年07月24、25日にJR東海浜松工場にて毎年恒例の一般公開イベント『浜松工場なるほど発見デー』が開催されました。運転台見学を始め一部のイベントには事前の申し込みが必要なのですが、開催以来毎年来場者が増える程の人気ぶりだったりするんですよね。それは今年も例外ではなく両日とも大盛況。加えて、今年は2011年の開館目指して工事が進められているJR東海博物館への保存車両の搬入準備が進められていた中での公開ともあって、車体上げの実演に0系が使われたり保存展示用の車両も再度整備されてピカピカだったりと、例年には無い面白味もあったことと思います。そんな見どころ満載の一般公開の様子が少しでも伝われば…と思い、今回も特集記事としてこちらに公開してみました。

【資.電車在線状況 ( 2番線〜05番線 )】
番  線 形  式 編  成 備  考
2番線西側 100系+300系 X02編成+X01編成+J01編成 展示用
1番線 700系 C39編成 運転台公開・記念撮影用
01番線 N700系 Z54編成 組成中(全号車搬入済)
02番線 300系 J20編成 運転台公開用
03番線 N700系 Z22編成 運転台公開・車掌体験用
04番線東側 700系 C36編成 記念撮影用
05番線東側 955形 A0編成 展示用
05番線西側 923形 T04編成 展示用

24-1.保存車両たちと人気者のDr.Yellow
 私がイベントに参加したのは24日でした。現地に09時頃に着いて開門を待って、工場西側より入場。最初は検修庫の西側へと留置されていたJ1編成を順光のうちに狙います。因みに、X2編成とA0編成は順光となる閉場間際に撮影しました。
X2編成1号車@123-1 J1編成16号車@322-9001 300系&100系の珍編成全景
A0編成の妻面を斜め後ろから どれも満足のいく出来に仕上がり、嬉しく思っています。尚、J1編成を始めX2編成やA0編成などは2011年に開館予定のJR東海博物館へ静態保存が決まっており、一般公開が終わった07月末から08月上旬に掛けて建設中の同博物館へと搬入されています。
A0編成6号車@955-6 台車周りを撮ってみた
しかし、建設中の同博物館への搬入が始まったということは、言い換えれば陽の光の下でこれらの車両が見られたのは今回の一般公開が最後ということにもなります。今年は搬入直前とあってどの車両もピカピカな状態で展示されていたので、そういった意味でも記録する価値は高かったのではないかな。 場内東側より05番線に留置中のT4編成を狙う
編成全景(7号車より撮影) 軌道検測台車@923-4
 敷地の西側に留置されていた保存車両を一通り見届けると、続いては05番線に留置されていたT4編成のところへ。それにしても、流石はDr.Yellowとも言うべきでしょうか。やはりその人気ぶりは凄かったですね。加えて、今年は『なるほどガイド』という工場スタッフによるDr.Yellowに関する解説コーナーも設けられていたため、沢山の人がその黄色い車体に釘づけになっていたように感じます。
24-2.検修庫内の車両達
 さてさて…撮影順は少し前後してしまうのですが、次は検修庫内に展示されていた車両達にも目を向けてみるとしましょう。検修庫内には1番線から順にC39編成、Z54編成、J20編成の順でそれぞれ留置されていました。
01番線のZ54編成を狙う 16号車端からも1枚
02番線に展示されていたJ20編成 1番線のC39編成 Z54編成を西側から
02番線のJ20編成は07月23日付で既に編成名を削除されていたため、08月配置のZ54編成と並んでいる様子は貴重な1カットになったのではないかな。また、1番線のC39編成は1号車側が記念撮影会場に、16号車側が運転台公開会場に割り当てられていました。全検前だったため汚れが目立っていたのがちょっと残念…(汗)。Z54編成は全号車搬入済みの状態で01番線へと留置されていました。
16号車端よりJ20編成とZ54編成の並び 両者の編成番号がこれなら辛うじて写るかな… 1号車端からも並びを撮る
こうやって見返してみると、検修庫内ではJ20編成とZ54編成の並びをとにかく頑張って撮っていたみたいですね。でも、両者の並びはこの2日間しか見ることが出来なかったので、頑張った甲斐はありました。
24-3.運転台探訪@J20編成
 検修庫内を一通り見終わると、昼休憩を挟んでJ20編成1号車側へ。というのも、今年は何と運良く運転台見学の抽選に当たっていたんです。2008年の一般公開では仲間の方のご厚意でそのプラチナチケットを手にすることが出来ましたが、自分で当てたのは実は今回が初(驚)。今まで何年応募しても当たらなかったので、漸くその願いが叶いました。そのため、車内に入った時から楽しみな気持ちで一杯でしたね。
 2号車から車内に入ると客室に通されて暫しの間順番待ち。でも、この時間も貴重です。J20編成に乗車出来る最後の機会ということもあって、車内の様子もここぞとばかりに記録しておきます。3号車以降が『立入禁止』になっている様子もなかなか違和感があったなぁ。
3号車の扉にあった立入禁止の貼り紙 車籍の無い者同士の貴重な並び  そして、前のグループの見学が終わりいよいよ自分の番がやって来ました。運転室入口から隣のZ54編成を撮りつつ、いざ決戦の舞台へ。
J20編成の車内からZ54編成を写す
運転台全景 無我夢中でもう1枚
最初に乗務員扉越しに写る『J20』と『Z54』の編成表記を撮っていたこともあって、運転室の中に居られた時間は正味1分程度でした(汗)。なので、もうとにかく無我夢中で写真を撮っていたなぁ。でも、上の写真の通りどれもそれ程綺麗に撮れた訳ではないのが悔しいですね。博総車での回も入れると運転台の写真を撮るのはこれで3回目ですが、時間が短い故にどうしても焦ってしまうんですよ(汗)。次また機会があれば、今度こそもっと冷静になって挑みたいものです。
 こうして波瀾万丈のうちにJ20編成の運転台見学を終えると、次はもう1つのメインイベントとも言える0系の車体上げ実演会場へ。
24-4.0系が空を飛ぶ
 車体上げ実演は浜工公開における夏の風物詩のようなもの。毎年大人気で、実演会場の前には多くのファンが集結します。昨年は試験車両として活躍しているZ0編成が空を飛びました。元々年1回しかないイベントに同編成の全検時期が重なったのですから、なかなか貴重な光景となったことでしょう。しかし、今年もその上を行くような驚きが待っていました。何とその大役を0系が担うことになったのです。これを始めプレスリリースで知った時には正直驚きましたね。まさか0系の完全引退後にこの光景が見られるとは思ってもいませんでしたし。
 今回車体上げ実演に使用された0系は元S88編成1号車に組み込まれていた21-86です。保存に際して、製造当初に与えられたK17編成を再度名乗ることになりました。実演が始まって少しすると、K17編成がクレーンによって吊り上げられて前へと運ばれて来ます。普段この角度や距離から私たちが新幹線を見ることはまずないため、その大きさと迫力にはやはり圧倒されますよね。新幹線の車体が如何に大きいのかよく分かります。
空を飛んでK17編成が迫り来る
台車の上へ 台車の上に車体が下ろされた後は、再度吊り上げる前に子どもたちからの質問タイムが設けられました。最近の子どもたちは色々詳しいので驚いてしまいます。中にはシングルアームパンタグラフについての質問する子も居ましたね。また、最後の子は『新幹線の運転手になるには??』という質問をしていました。
台車の上に乗ったところで質問タイム 再び吊り上げられ、大きな車体が間近に迫る
これも恐らくは毎年必ず出る質問かな。職員さんは『色々な知識が必要なので、今は頑張って勉強して沢山学んでね』と返答。やはり新幹線の運転手はいつの時代も子どもたちの憧れなんですね〜。質問タイムが終わると再びK17編成は吊り上げられ、元あった場所へと戻されて行きました。
元の場所へと帰還 台座に下ろされたK17編成
 このイベントに参加するようになってから700系とN700系の車体上げは見たことがありましたが、0系が空を飛ぶのを見たのは今回が初めてです。今までとはまた違った感じがして新鮮なひと時になりました。
 でも、車体上げの余韻に浸っていたところで場内には「蛍の光」が…。もう閉場の時間です。09時の開場から居たはずなんですけどね。本当にあっという間でした。最後は南側の通路に展示してあった車両を見つつ西側の出口から外へ。これにて2010年浜工夏祭りも無事終了です。
24-5.後夜祭
 イベントが終わると最後は駅へと移動し、本線検測を行っていたT5編成を迎え撃ちます。夕方の上りとあって光線状態はあまり良くないですが、迫力のある1枚にはなったかな。でも、強いて言えばパンタグラフがフレームアウトしてしまったのは悔まれる…かな(汗)。
3980A →
17時49分頃にはもう少しで300系同士が離合するであろう惜しい光景も見られたんですよ。あと数秒上りが早いか下りが遅いかしてくれていたら、最良な位置で離合してくれたんでしょうけどね(溜息)。まぁ、こればかりは運もあるでしょうから、また次回に賭けたいものです。


 ↑ 128A


 ↑ 479A


 ↑ 524A
こうして浜松駅で18時頃まで撮影を楽しむと、24日の私の活動も終わりとなりました。そういえば、今年05番線に展示されたT4編成は丁度2全検の時期だったりします。最近は汚れがかなり目立っていたので、新車同様の眩しい黄色に塗り直されて出場してくるのが待ち遠しい限りですね。

▼.あとがき 02番線のJ20編成を写す
 今年の幹鉄夏祭り2010 in Hamamatsu『浜松工場なるほど発見デー』はとても満足の行くものでした。特にJ20編成の運転台に入れたことや0系の車体上げ実演を記録出来たことなどは今回の一般公開における一番の思い出となっています。昨年は昨年でN700系Z0編成が車体上げに使われたので貴重だったのは間違いないですが、今年もピカピカの保存車両を始め数多くの貴重な光景を写真に収めることが出来、充実した1日となりました。
 場内でお会いした皆様、当日は本当にお疲れ様でした。そして、ご一緒して下さってありがとうございました。また機会がありましたら、是非宜しくお願い致しますね。
 また、いつも当サイトにお越し下さっている皆様には大変感謝しております。ありがとうございます。これからもご来訪下さる皆様方のご期待に添えることが出来るように努力して参りますので、当サイトを末永く宜しくお願い致します。

2010.08.29 THE SUPER EXPRESS since 1964 管理人 YOS



TOP CLOSE
inserted by FC2 system