*** CONTENTS *** 01.Preparations 02.Endeavor to Fight 03.Try My Best



 続いての第二部『尽力編』は東北新幹線全線開通当日である12月04日の活動記です。04日は04時前に新青森へと入り、万全の態勢でセレモニーや一番列車の出発を見届けるなど、早朝から密度の濃い一日を過ごしました。では、そんな一日を綴った本編もどうぞ最後までご覧下さい。

4-1.Destination Aomori 〜38年越しの願いが叶う時〜
 04日は03時半過ぎに駅へ出向き、記念入場券購入の列へ。この時点ではまだ50人程度しか並んでおらず、順調な滑り出しでした。というのも、出発式を可能な限りのベストポジションで撮影するためには列の最初の数十人の中に居る必要があったからです。勿論記念入場券も欲しかったのですが、私はそれよりもいち早く最良な撮影位置を確保したいという想いが強かったですね。折角遠路遥々来たのですから、人垣の後ろから…というのだけは何とか回避したいと考えていました。
 04時を過ぎると全国各地からやって来た報道関係の方々も徐々に自由通路へと集まり始め、構内はだいぶ賑やかになって来ました。入場券を購入された方の中にも取材を受けた方が何名かいらっしゃるのではないでしょうか。そして、05時にはいよいよ記念入場券の発売が開始。それと同時に見学組のホームへの誘導も始まりました。
 記念入場券を購入された方の中にはそのまま一番列車に乗車するという方も居たことから、入場券を購入して下りホームに上がるとまだ人はまばらな感じです。これならベストポジションがGET出来る!!…そう確信した瞬間でしたね。ただ、実は12月04日のみ式典の関係で一番列車である3012Bは着発線が上本線から上1番線に変更され、9012Bという列番で運転されるとのことだったのです。また、さらに追い撃ちを掛けられたのが報道関係者の立ち位置でした。通常この手の式典ではホーム端に雛段を作る形で報道関係者の場所が確保される程度なのですが、今回はそれに加えて本線側の乗降扉外のかなり手前の位置にも報道関係者用の場所が用意されていたのです(汗)。しかも、彼らは私たち一般人とは違って脚立が使えます。いやいや、これには参りましたね(溜息)。でもまぁ、どれだけ落ち込んでも事態が変わる訳ではありませんし、とりあえず出来る限り最良の位置を確保すべくホーム端へ急ぎました。それもあって、何とか最前列…それも駅名標と看板がバランス良く写る位置に無事陣を構えることに成功。何はともあれ、これでほっと一安心と言った感じでしょうか。それにしても、まさかの着発番線変更とは…(溜息)。
05時40分頃には上りホームに9012B入線の案内放送が入電し、暫くすると上1番線へJ75編成が滑り込んで来ました。
 J75編成の姿が見えるや否や一斉にフラッシュが焚かれ、式典が始まった上りホーム。下り側からでは報道陣の壁であまりよく見えませんでしたが、それでも何とか懸命に雰囲気を写そうと奮闘しました。
最初はJR東日本の清野社長や馬淵国交相、三村青森県知事の挨拶から始まり、それに続いてテープカットが行われます。また、後方では一番列車の切符を手にした人が続々とJ75編成へと乗り込んで行く様子も見て取れました。尚、ご一緒した仲間の方からサイト用にテープカット及び出発時の様子を記録した動画を提供して頂いたので、そちらの方も併せてご覧下さいね。


 ↑ 新青森開業記念式典(テープカット)


 ↑ 新青森開業記念式典(9012B発車)
06時30分には列車発車の案内放送が入電。式典もフィナーレを迎えます。戸閉めのブザーが鳴ってJ75編成の扉が閉まると、いよいよ出発の時。駅長氏の合図と共にくす玉が割られ、J75編成は祝福の警笛を鳴らしながらゆっくりと新青森を後にしました。
 9012Bの出発時は万歳三唱と太鼓の音が鳴り響き、青森らしい締め括りで式典も無事終了。出発時に撮った一枚は丁度夜が明ける頃だったこともあって、良い感じの雰囲気に仕上がったかなって思っています。その後は3014Bの発車を待って入場規制が解除された上りホームへ移動し、少しばかり駅の様子を見て回っていました。
4-2.青森市民号を出迎える
 04日は新青森発の団体専用列車『青森市民号』も運転予定だったので、それを狙うべく下りホーム青幹所方へと移動。そこから下1番線へ逆走入線する9530Bを超望遠で迎え撃ちました。ただ、悪天候故の光量不足でとても微妙な結果に…(汗)。またリベンジしないとなぁ。


 ↑ 9530B


 


 ↑ 3093B
 9530Bの入線とほぼ同時刻には上本線へ盛岡からの一番列車3093Bが到着。ホーム中央付近ではねぶた祭りの「はねと」による出迎えもあり、当にお祝いムード一色と言った感じでしたね。
4-3.七戸十和田初冬の陣
 新青森で9530Bを撮った後は、青幹所を経由して七戸十和田へ向かいました。実は、同駅を訪問するのはこれが二回目だったりします。では、最初の訪問は何時か。それは、06月に行われたE4系の入線確認試験の時です。ただ、その時は当然のことながら駅舎内へは入れなかったので、ホーム上に立つのは今回が初めてということになりますね。
駅舎内では改札口にある発車案内に流れる『祝 東北新幹線開業』のテロップも忘れずに記録し、足早にホームへと向かいます。最初の標的は3024B。下りホーム中腹から構内に突入して来るところを超望遠で仕留めました。駅のすぐ北側に短いトンネルがあることから、上り列車は障害物だらけで殆ど撮れないだろうと予想していたのですが、実際狙ってみると案外撮れるものですね。


 ↑ 3024B


 ↑ 9531B
 その後は上野からの団体臨時列車9531Bに的を絞って今度は上りホームへと移動します。ただ、駅の構内放送で11時頃から断続的に郡山〜福島間の上下線で強風により運転を見合わせていることが伝えられ、徐々に雲行きが怪しくなっていきます(汗)。それでも何とか七戸十和田へは30分程の遅れで13時頃に到着。その様子を望遠で狙います。
 9531Bを送り出すと、続いては駅を出て沿線へと向かいました。けれども、撮影地に着いたところで再び嬉しくない情報が入電。何でも、「郡山〜福島間の天候が昼過ぎに掛けて再び荒れ、長時間に渡って運転見合わせの状態が続いている」とか(汗)。結局、9531Bの後ろは16時過ぎまで下り列車は皆無に近い状態だったんですよね。14時前には上りも一時間近く停まっていたので、蓋を開けてみれば寒風吹き荒れる沿線で二時間近く待ちぼうけしていたことになるのかな。震えて待つこと一時間弱。漸く上り列車運転再開の第一報が入り、沿線撮影という願いも叶いました。


 ↑ 3030B 2枚とも、新青森〜七戸十和田間にて


 ↑ 3032B
 手が悴んでいてシャッターを狙い通りの切り位置で切れるか心配していたのですが、無事二本とも捕獲に成功。骨折り損のくたびれ儲けにならずに済んで幸いでした。しかし、冬の日は短いとは当にこのことで、3032Bを見送ると04日ももう日の入りの時刻を迎えてしまいます。もう少し日が長ければ良かったのですけどね(汗)。そのため、沿線での活動はこの3032Bの撮影を以て終了。あとは八戸道経由で宿泊先の盛岡市へと向かいました。





 
12月04日は未明から新青森で開業記念式典を見たり、七戸十和田にも訪れることが出来、当に一日を新幹線に尽くしたと言っても過言ではない感じでしたね。強風によるダイヤの乱れで午後は思うような撮影には至りませんでしたが、それでも充実感はたっぷりあったと思っています。さて、続く第三部『奮闘編』はいよいよ2010年12月の東北地方への遠征を締め括る翌12月05日の撮影紀行。05日は東北新幹線盛岡〜いわて沼宮内間や田沢湖線内で沿線撮りを秋田空港へと戻りました。量はそれ程多くありませんが、遠征最終日には相応しい内容に仕上がっているかと思いますので、続く第三部『奮闘編』も、是非とも続いてご覧下さいね。

*** 第二部 尽力編 終 ***



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