*** CONTENTS ***
00.Prologue 01.Encounter 02.Preparations 03.Fighting 04.Meet Again 05.Interception
06.Try My Best 07.Decisive Stage 08.Connection-1st 08.Connection-2nd 09.Mission Again 10.Quest for Dreams
11.Fulfill My Wish 12.Firsthand Inquiry 13.March Onward 14.After the Gale 15.Final Approach 16.Epilogue



 続いては、2009年02月24日の撮影紀行である第10章『探求編』。24日はいよいよ雪の積もる岩手県北部へと繰り出しました。

********************************* 電車運用 *********************************
 02/24
 仙台総車  S09  9880B - 9881B - 9882B - 9883B - 9884B - 9885B - 9886B - 9887B
********************************* 電車運用 終 *******************************

24-1.雪景色を求めて北へ
 24日は06時頃に起床し、始発列車で盛岡へ。盛岡に着くとそこからは再び新幹線のお世話になります。目指すは二戸。盛岡市内で積雪が確認出来たので、二戸でも多少なりとも積もっているだろうと期待しつつ3095Bへと乗り込みます。いわて沼宮内辺りになると車窓に広がるのは一面の銀世界。これぞ待ち望んでいた光景そのものという感じでした。そんなことを思いながらこの後の予定を考えていると、あっという間に二戸へ到着。IGRいわて銀河鉄道では盛岡から1時間以上掛かるところを僅か20分足らずで結んでいる訳ですから、やはり新幹線は速いですね。
24-2.二戸の陣
 3095Bで二戸に降り立つと、次の3001Bがやって来るまで1時間30分程時間がありました。待合室等で暖を取りつつ同列車の到着を待ちます。積雪量はいわて沼宮内周辺よりやや少なめ。スラブ軌道上には数センチ程度の積雪量でしたので、残念ながら雪煙が上がるまでは期待出来ず。でも、見渡す限りは雪が一面に積もってくれていたので、それだけでも嬉しい限りでしたけどね。
3001B →   
3001Bを見送ると、その10分後がいよいよ本番。通過5分前位からは薄らと陽の光も射すようになり、撮影状況としては申し分ありません。なので、今回は思い切って広角での撮影に挑んでみました。失敗出来ないだけあって、非常に緊張しましたよ。少しして下りホームに列車通過のアナウンスが入電。10時02分…遂にS9編成が二戸へ姿を現しました。
   ← 9881B
一瞬鼻を切ったかと焦りましたが、無事迎え撃つことに成功。いやいやこれで一安心です。この季節に東北地方まで遠征して来た甲斐を見出せたと瞬間だったと言っても過言ではないかな。こうして下り一発目のS9編成を無事撮影し終えると、次は30分後にやって来る上りを捕獲するべくホームの八戸方先端へと向かいました。
 10時20分過ぎに通過して行く3010Bを撮影すると次がもう本番。
3010B →   
10時37分…上りホームに再び列車通過を知らせる放送が入ると、緊張感も徐々に高まって来ました。先の下りより失敗する可能性は低いので多少は安心ですが、それでも緊張せずにはいられなかったですね。


 ↑ 9882B


 ↑ 9882B 二戸通過
 結果はこちらも満足行く仕上がり。下りの時と同じく『来て良かった』と感じた瞬間でした。こうして二戸での撮影を終えると、改札を入り直した上で3012Bに乗車しいわて沼宮内へ。
24-3.雪煙上がるもS9来ず…
 いわて沼宮内で3012Bを下車すると1時間待った後で上り3014Bを迎え撃ちました。行きの新幹線の車内から見た限りでは線路にそれ程多く積雪が見られなかった感じだったので、雪煙は殆ど上がらないだろうと考えていたのですが…。
3014B →   
撮ってみると意外と上がっていました(驚)。これには驚きましたよ。それと同時にここで何としてもS9編成を仕留めなくては…という想いも一層強くなりましたね。ただ、24日の同編成は、蓋を開けてみれば火曜日にも関わらずまさかの大宮試運転(汗)。結局この日にここで雪煙を上げて通過して行くS9編成を撮ることは出来ず終いです。仕方ないので翌日のリベンジを決意し、3016Bにていわて沼宮内を後にしました。
24-4.試運転列車との巡り逢わせ
 3016Bにて盛岡に着くと上本線に停車していたのが右のE3系L64編成。2日連続で見ることが出来たので嬉しかったですね。実は、23日に大宮で見た時間から臨時はやて・こまちのダイヤを辿って行くと、13時過ぎに盛岡に居る可能性というのは結構高かったんです。そしてそのL64編成ですが、3012Bの発車を待って13時46分頃に東京方面へと折り返して行きました。
9732B →   
その後東北本線で北上に戻ると、今度は下2番線にE4系P6編成の姿を確認。こちらも当日古川付近で目撃されていたのでもしや…とは考えていました。普段北上にE4系が来ることはないので、これも貴重な記録です。こちらはどうやら全検後の出場試運転だった模様。


 ↑ 2枚とも、7942B


 
24-5.夕刻に狙うは、大宮からのLong Run
 P6編成の発車を見届けて1時間半程待つと、大宮から帰りの便9883Bが通過する時間です。時は16時半過ぎ。光量もだいぶ少なくなって来ており、なかなか厳しい条件下での撮影となりました。それでもめげずに望遠での撮影に挑みます。16時51分…段々と薄暗くなる空の下に大宮から帰って来たS9編成がやって来ました。
   ← 9883B
超望遠なだけあって、多少のスローシャッターでも何とかなったので良かったです。この明るさでこれだけ撮影出来れば十分かな…と個人的には思いますね。9883Bの通過を見届けると返しの9884Bまでは暫く間が空くので、一旦ホテルへと戻ります。
24-6.S9編成&L61編成@北上の共演
 18時半頃に再びホームへと上がり、9884Bの通過を撮影。一発本番でだったため失敗覚悟で流し撮りに挑みます。でも、実際撮ってみると思ったよりも撮れていたんですよ。とはいえ、出来としてはまだまだなのでしょうが…(汗)。
9884B →   
 それから約50分後の61Bではちょっと趣向を変えて1枚。駅の南に櫓照明があったので、その光に照らされて入線して来るところを押さえてみました。また、その10分後に今度はL64編成が再び登場。昼間の時点で既に前日と同じ行程で走っていたことから、19時半過ぎに北上へとやって来るだろうと予想して待ち構えていたんです。ただ、上手く撮れるかはそれとは別問題でした。
という訳で、どうにかして成功させたく気合いと根性で撮影したところ、こちらも何とか合格圏内かな…と思える出来に。これで一安心です。


 ↑ 61B


 ↑ 9733B


 ↑ 9733B 北上通過
さらにその10分後には、仙台で折り返して来たS9編成がやって来ました。こちらは編成の後ろまで入って良い感じに写ったので満足しています。漸く2008年秋に失敗したリベンジが果たせたというところでしょうか。あの時はISO感度1600で撮影していたので、画像が粗過ぎましたしね(汗)。


 ↑ 9885B


 ↑ 9734B
 9885B通過後約30分で再びL64編成が北上に戻って来ます。今度は停車し通過列車を待避。そして、それこそが先にL64編成の後走りで北上に現れたS9編成でした。20時30分…遠くにHID灯の青白い光が見えると、L64編成の横を翡翠の風が駆け抜けます。緊張感が最高潮に達しつつある中、思い切ってカメラを振りました。


 ↑ 9734B


 ↑ 9886B & 9734B 北上の共演


 ↑ 9886B & 9734B
が、ちょっと気合いを入れてカメラを振り過ぎたかな(汗)。実際の写真はS9編成がかなり画角の左端に寄ってしまって画面の右側が空いているため、成功とは言い難い結果になっています(溜息)。でも、この目で見られたから良しとしましょう。流し撮りをせずにE3系に焦点を合わせた上でS9編成を流すという手法もあったことに後で気付かされたのですが、そっちでも良かったなぁ。また今度機会があればその構図でも迎え撃ってみたいものです。こうしてS9編成とL64編成の共演を見届けると24日の活動も終了。ホームを出てホテルへと戻りました。




 
24日はS9編成が仙台〜八戸3往復のダイヤパターンではなく、大宮試運転だったので日中の撮影分が1回減ってしまいました。でも、二戸で雪景色の中を駆け抜ける同編成の姿をきっちりと押さえられた他、仙台以北でE3系2000番台の試運転も見られたので満足に値する1日だったのは間違いありません。残された滞在期間はあと1日です。それを記した続きの第11章『叶願編』は2009年冬の東北遠征を締めくくるに相応しい内容となっていますので、是非とも御覧下さいね。

*** 第10章 探求編 終 ***



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