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この第3章『奮闘編』も引き続き2011年新春第二回目の山陽遠征における撮影紀行です。本章では旅程後半の01月15日と16日の活動を綴りました。U9編成を始め、K編成やP編成などの勇姿も沢山記録してあります。では、どうぞ〜。 |
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15-1.未明の決戦 〜 第二幕 〜 |
新山口での激戦が終わると、第一回目の時と同じように中国道経由で新下関へ。再び未明の駅へと繰り出します。ホームへ上がった直後は前回同様U9編成もまだ仮眠中だったので、まずは6号車端から望遠でその様子を撮影。というのも、先回はカメラを準備している間に電源が入ってしまったため、U9編成の寝ている姿を記録出来なかったんですよ(汗)。これで最初の目的達成です。暫くして乗務員の方が上がって来るとU9編成も仮眠から起こされ、帰り支度が始まりました。 |
今回は前回撮影しそびれた箇所をじっくりと狙っていたので、枚数はそれ程多くはないかな。前回よりも早く行先表示が点灯してくれたのはありがたかったですよ。因みに、時間としては前後しますが、ホームへ上がる前には駅の外から駅名とU9編成を絡めてみたりもしました。 |
また、5号車の乗降扉越しにデッキを垣間見てみたところ、至る所にまだ緩衝材が貼られているのも確認。まだ営業運転に入っていない証です。椅子も全てビニールで覆われており、車内は様々な計測機器が配置されていました。さすが試験車両と言った感じで、車内に多数ある計測機器類が怪しげな雰囲気を醸し出しています。 |
↑ 8枚とも、5889A |
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さらに、4号車にはダイヤ改正に合わせて統一される"800"という数字を模したロゴも発見。まぁ、このロゴは他の編成の同じ場所にも前々から貼られていますけどね(汗)。発車時刻の少し前には広角気味にホームの雰囲気も入れたカットも撮影。下1番線のN13編成も一緒に写してみました。N編成とU編成が新下関で並ぶ光景も案外貴重なものとなりそうです。その後U9編成は06時40分に新下関を発車。01月06日と同じく夜明けと共に熊総車へ帰って行きました。こうして、同編成の発車で以って未明の決戦第二幕も無事終了。その後は駅を出て同じ下関市内の撮影地へと繰り出しました。 |
15-2.下関冬の陣 |
撮影地へと到着した私は、早速臨戦態勢へ。15日はT4編成の検測機器確認の試運転の日とも重なっていたので、それを標的にこの場所で陣を張ることに決め撮影へ臨みます。初めて訪れる場所だったこともあって、気持ちも高揚していましたね。 |
↑ 738A |
↑ 740A |
まず最初に狙ったのはK54編成充当の738A。さらに、その少し後には740AでP3編成もやって来ました。どちらも緊張しましたが、失敗すること無く迎え撃てたので一安心です。P3編成がやって来た時には雪も舞っており、良い感じの雰囲気を醸し出していましたよ。 |
T4編成を無事狙うと、今度は下りを狙える場所へと移動して東からやって来た1Aを捕獲。さらに、続いて733Aで下るP7編成を狙いました。この場所は上り坂を駆け上がって来るところを迎え撃つので、迫力満点な仕上がりになりますよね。次の機会には、陽の光を浴びてこの場所を疾走するK編成を捕えたいものです。順光になる時は季節や時間帯が結構限られているため、その時期に行けると良いのですが…(汗)。 |
↑ 733A 6枚とも、新下関〜厚狭間にて |
↑ 1A |
↑ 742A |
また、733Aを捕えるた直後には742Aも東上。P7編成通過後に急いで元の場所に戻ったところ、辛うじて間に合いました。充当編成はP5編成。この時には僅かに天候も回復しており、薄日が射すまでになっていたかな。P5編成を狙い終えると、この場所からは引き上げです。 |
15-3.藍鷲の飛跡を追って |
再び新下関へ戻ると、続いては山陽区間確認走行で新大阪へと向かうR7編成を迎え撃ちました。R編成には今まで一度もお目に掛かったことがなかったので、初対面の時が待ち遠しかったですね。744Aが発車して暫くすると、上りホームへ回送列車入線の案内放送が入電。新関門TN内にHID灯のライトが反射してR7編成が上1番線へと滑り込んで来ました。パン切れにならないように細心の注意を払って迎え撃ちます。 |
↑ 2枚とも、8968A 新下関にて |
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↑ 2枚とも、8893A - 8770A |
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折り返し広運へ入庫する運用だったので、尾灯に切り替わる前に急ぎ足で一枚。その後は発車案内板や下1番線へと入線して来たP6編成等と絡めつつ、20分程の停車時間を過ごしていました。本当は『試乗会』の側幕表示も撮りたかったのですが、残念ながらその願いは叶わず。どうやら、試乗区間は新大阪〜岡山間だけで他は単なる回送だったようですね。 |
↑ 3枚とも、829A & 8770A |
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P編成が営業運用を退いてしまった今、S編成と並ぶ光景も既に過去帳入りしてしまいました。こういった並びも時代の過渡期ならではの貴重な記録です。こうして上1番線のS5編成と下1番線のP6編成はほぼ同時に発車時刻を迎え、駅を後にして行きました。それを見届けたところで私の15日の活動も終了。あとは山陽道経由で倉敷へと向かい、翌日に備えて宿泊先のホテルへと入りました。 |
16-1.高梁川の戦い |
16日は日の出前から高梁川に陣を張って撮影を開始。そして、高梁川の撮影地に訪れるのは実は恥ずかしながら今回が初だったりするんです。というのも、これまで行こう行こうとは考えていたのですが、なかなか訪れる機会を作れていなかったんですよね(汗)。橋梁工事中のため独特なトラスは隠れてしまっていましたが、それでも今回漸く訪問が実現した嬉しさというのは大きかったです。 |
↑ 724A |
↑ 726A |
日の出直後にはK59編成充当の724Aが東上。まだレール面まで光が当たっていなかったので、FG塗装のK編成に関してはまたリベンジしなくてはなりませんね。また、その一時間後には726Aで青白塗装のK54編成もやって来ました。陽の光も床下まで何とか当たってくれましたし、空も青く澄んでいたので、個人的には文句無しの一枚に仕上がったと感じています。724A捕獲後はやって来る列車たちをひたすら迎え撃っていました。 |
↑ 8A |
↑ 542A |
↑ 12A |
初探訪ということもあって殆ど定番の構図でしか撮っていなかったのですが、一通り全系列狙えたので列車本数の多い朝から活動した甲斐がありました。09時過ぎにはV3編成充当の730AとP9編成充当の732Aが立て続けに通過。特にP編成をこの高梁川で狙うのは最初で最後の機会でもあったことから、陽の光を浴びて疾走する姿を無事捕らえることが出来て嬉しく思います。 |
↑ 732A |
↑ 730A |
↑ 734A |
↑ 736A |
↑ 546A |
しかし、10時を過ぎた頃から空に徐々に雲が目立ち始め、結局734Aでは編成の一部が陰るという複雑な結果に終わる始末に(汗)。この場所でJ編成を狙う機会は恐らくもう無いとは思いますが、せめてF編成だけでも澄み渡る青空の下で満足いく成果を残したいものです。…11時過ぎには雲量もだいぶ多くなったので私も撤収。最後は関西地区まで仲間の方の車に同乗させて頂き、そこから新幹線で名古屋へと帰還しました。 |
*** 第3章 奮闘編 終 *** |
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