*** CONTENTS ***
01.Meet Again 02.Fierce Battle 03.Try My Best 04.Miracles of God 05.After Miracles 06.Interception
07.Decisive Stage 08.After the Swallow



 次は2011年01月14日から16日に掛けての2011年新春第二回目の山陽遠征における撮影紀行、第2章『激戦編』です。第一回目は初となる800系の山陽入線を新山口と新下関で迎え撃ったのですが、第二回目はまた違った光景にも立ち会えました。それはN700系S1編成の基本性能試験時にも二度狙ったあの違和感たっぷりな下本線折り返しの光景です。…本章でもそんな『つばめ』ロゴを纏ったU9編成の貴重な勇姿を多数取り上げていますので、お楽しみに。

*********************** 電車運用 ***********************
 01/14
 新 下 関
 U09  5882A - 5883Aヨ - 5886A - 5887A
 新 山 口
 N14  5880A - 5881Aヨ - 5884A - 5885A - 5888A
*********************** 電車運用 終 *********************

14-1.The Fierce Battle VS. U009
 14日は昼過ぎに名古屋を出るとまずは関西地区へ。そこで仲間の方に拾って頂き、この日は車で新山口へと向かいました。22時過ぎに現地へ着くと早速U9編成を迎え撃つための準備に取り掛かります。S1編成の時に見たあの迫力満点な光景が800系でも見られると思うと、胸が高鳴りましたよ。そんな中、23時10分を過ぎた頃に下1番線へ回送電車到着の案内放送が入電。いよいよ深夜帯走行試験の幕開けです。
 と言っても、まず始めに新山口へ姿を現したのはU9編成ではなく、擦れ違い試験で相手役を務めるN14編成でした。ただ、N編成の下1番線逆走入線は普段の全検明け出場試運転でも狙えるので、今回は『試運転』表示を撮影する程度に留めます。
5880A - 5881A →    
 因みに、以前S1編成で擦れ違い試験が実施された時には相手役の編成は新下関ないし厚狭で待機しており、日付が変わった後でS1編成と入れ替わるような形で新山口へと姿を現していたことが殆どでした。そのため、相手役の編成を新山口で確認するのは困難だったんですよね。しかし、今回の走行試験ではその時とは違って、相手役の編成も一旦新山口まで回送された後再び新下関へ戻る様な運用が組まれていたのです。
恐らく新下関止の862Aが絡んでいるのではないかと思うのですが、これに関しての詳細は不明です。でもまぁ、何はともあれこうして相手役の編成も捕えることが出来たのはありがたいことでした。
 それから緊張の面持ちで待つこと約20分。…23時30分を過ぎて博多方面から青白く輝くHID灯を灯した車両が出現すると、いよいよ決戦の時を迎えます。
   ← 5880A 新山口入線
 徐々に構内へと近づいて来るU9編成。下本線を逆走し、停車中のN14編成の横に滑る様に入線して来ます。以前もS1編成の基本性能試験時に見ていますが、この瞬間に立ち会うときはやはり緊張と期待で胸が一杯になりますね。特に『つばめ』ロゴの800系という位置付けでは最初で最後の機会になるだろうと思っていたので、なおさら緊張しましたよ。そうして、上下ホームに列車の入線を知らせる案内放送が入電しないまま、U9編成が下本線へと停車。遂に戦いの火蓋が切って落とされました!!
 6号車側の前照灯が到着後すぐに尾灯に切り替わってしまった時は焦りましたが、その後少しして再び前照灯になってくれたので一安心。ここぞとばかりに停車中のU9編成を狙いまくります。本線に堂々と居座る光景を見るとやはり違和感を隠せませんね。天災などでダイヤが乱れた際にも順走で本線に停車する姿は見られますが、逆走の状態での本線停車は普通はまずあり得ませんし、そういった意味でも貴重な記録となりました。
 さて、U9編成が豪快に構内へと入線してからおよそ10分が経過した頃、今度は下1番線に停車していたN14編成の発車時刻を迎えます。23時44分に下1番線へ回送列車発車の案内放送が入電すると、N14編成は新山口を後にして一足先に新下関へと向かいました。そして、N14編成が居なくなったことで新山口での激戦はいよいよ一番の山場を迎えることになります。
 N14編成の発車直後には、偶然にも前照灯と尾灯が同時に写った写真が撮れました。どうやら露光中にたまたまライトの切り替えが行われたようです。これには思わずびっくりしましたね。それから今度は下りホームへと移動して、カーブの内側からU9編成を捕獲。ただ、23時51分には新山口止の771Aが入線して来てしまうため、時間の猶予は殆どありません。そんな中、移動直後にはまず1号車側から編成全景を写します。ただ、この時はまだU9編成のライトは尾灯のままでした。まぁ、これはこれで逆走で停車している立派な証なのですが…。
 でも、やっぱり前照灯の写真も撮りたいよねっ。…ということで、771Aが入線して来るまでの間は1号車東京寄りの『つばめ』ロゴや2号車の集電部などを重点的に撮影しつつ、1号車側が前照灯に切り替わるのを粘り強く待っていました。こんな風に本線に豪快に停車している『つばめ』ロゴの800系は、これまでも…そしてこれからも貴重な存在であることは間違いないでしょう。
 そうこうしているうちに、771A到着の案内放送が下りホームへと入電。その放送を確認すると、ホームの黄色い線に気を配りながら足早に1号車端へと戻ります。粘った甲斐あって、U9編成のライトも尾灯から前照灯に切り替わっていました。771Aがホームに滑り込んで来るまでの僅かな時間で、ピントを外さないように細心の注意を払いながら必死にラストスパートを掛けます。丁度U9編成の4号車付近に500系の先頭が掛かるくらいで何とか撮影に成功し、決死の7分は終わりました。
 14日の771AはV7編成。前照灯のU9編成を写したカットは編成の途中からV7編成が被る結果となりましたが、これはこれで発着順序が普通ではないことを示す良い記録になったと思います。尾灯で一枚撮っていることも踏まえれば、十分奮闘した方ではないかな。S1編成の時は20分近く時間があったのですが、あたふたしていたお陰で記録出来た構図はそんなに多くなかったですし。漸くその時の教訓を生かせました。
 771A到着後にも少しばかり撮影時間を頂くことが出来たので、最後にもう一度上りホームへと移動して、500系と800系の並びを狙ってみました。翌朝に備えて電源を落としたV7編成と走行試験に備えて待機中のU9編成。JR西日本とJR九州を代表する名車の貴重な共演です。次に実現する機会があれば、その時もまたこんな感じで狙ってみたいものですね。


 ↑ 14枚とも、5882A - 5883A


 


 
 V7編成とU9編成の並びは横からも撮影。『つばめ』ロゴもしっかりと写っていて、良い感じに仕上がっています。その後発車時刻までは、U9編成の集電部付近のアップを狙ったり1号車側から本線で待機中の同編成の編成写真を撮影したりしながら過ごしていました。そうしてU9編成が新下関へ向けて発車して行くのを見送ったところで、14日の活動は終了。あとは駅員氏やJR西日本関係者の方々に御礼の挨拶をしつつ、営業を終える新幹線ホームから撤収しました。




 
14日の活動記録を綴った第2章『激戦編』はここまでです。いやいや…S1編成の時に二度立ち会っているとは言え、下本線に堂々と居座るU9編成の姿には圧倒されっぱなしでしたよ。S1編成の時の教訓も生かすことが出来、貴重な光景を沢山記録することが出来ました。でも、まだ2011年新春第二回目の遠征も前半戦が終了したところ。後半戦を綴った次の第3章『奮闘編』は01月15日未明の新下関から始まります。次章も内容盛り沢山となっていますので、篤とご覧下さい。

*** 第2章 激戦編 終 ***



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