2009年は東北・上越地方への遠征が多かったため、山陽地方へはあまり遠征出来ずにいました。そこで、2009年も終わりに近づいて来た12月の半ばに冬の便りに導かれて1泊2日の旅程で山陽地方への遠征を計画。今回は久々に500系W編成やN700系S1編成の勇姿を少しでも多く捕えるのが旅の主な目的です。旅程の半分は青春18切符での移動だったためいつもの遠征旅行記よりは量が少なめですが、それでも内容は充実していると思いますので、どうぞ最後までご覧下さいね。

*********************** 電車運用 ***********************
 12/19
 博多総車  W07     6A -   29A
 大一両所  Z44  6991A - 7990A - 7993A - 6994A
 12/20
 博多総車  W07     6A -   29A
 博多総車  S01  8940A - 8941A - 8942A - 8943A
********************* 電車運用 終 ***********************

19-1.雪の米原に舞う白鷲
 19日は日本列島に寒波が襲来し、関ヶ原・米原界隈は雪模様でしたね。今季初の大雪だけあって、早朝から沿線へと出撃された方も多いことでしょう。しかし、前日夜の時点で岐阜・滋賀県境付近に然程降雪がなかったこともあって、私は何と6Aの撮影を見送ってしまったんです(汗)。起床時に現地の積雪量を知った際には唖然としましたよ(汗)。う〜ん…6Aを撮り損ねたのは悔しいなぁ(涙)。ですが後悔しても仕方ないので、とにかく早めに現地へ向かうべく自宅を出発しました。
645A →   
 米原へは名古屋10時47分発の637Aで入ったかな。ホームへ降りるとすぐに設営して活動開始です。狙いを下り列車に絞ってとにかくやって来る白鷲達を迎え撃っていました。


 ↑ 465A


 ↑ 514A


 ↑ 17A
12時過ぎにはZ44編成が足慣らしの試運転で下本線を通過。その他、上り列車も下りを撮る合間に何本か撮っていたように思います。ただ、昼過ぎになるとスプリンクラーが停まってしまい、朝のような迫力はなくなってしまったんですけどね(汗)。


 ↑ 507A


 ↑ 7993A


 ↑ 16A
 13時半を過ぎ、29Aの通過時刻が徐々に迫って来ると今度は同列車を仕留めるための準備に入ります。下りホーム4号車付近へと場所も移動して、超望遠の構図へと切り替えました。


 ↑ 229A


 ↑ 109A


 ↑ 27A
 14時35分…ほぼ定刻通りにW7編成充当の29Aが登場。緊張が最高潮に達する中、全神経を手先に集中させて同編成を迎え撃ちます。顔に影が入らないタイミングを見計らっていざ勝負!! 果たして、結果は如何に…。


 ↑ 29A


 ↑ 471A


 ↑ 234A
…いやいや、頑張った甲斐があったというものですね。結果は無事成功。満足のいく1枚に仕上がりました。名物のスプリンクラーが停まってしまったのは悔しいですが、それでも雪の残る冬らしいカットには仕上がったかなって思っています。29Aを無事仕留めた後は再び上り列車に照準を当てつつ、指定席を予約していた515Aの到着まで撮影を続行していました。


 ↑ 28A
  

 ↑ 238A
19-2.515A(C編成): 米原15時49分発→新大阪16時30分着
 515Aで米原を発つと相生を目指して西へと向かいます。車内では長時間撮影で冷えた体を温めつつ一休憩と言った感じでした。ここでの収穫は新大阪到着時の車内放送くらいでしょうか。それにしても、最近は『ひかり』運用に就く700系もかなり増えて来ましたね。ということは、本線を疾走する300系が徐々に見られなくなって来ているということに他なりません。
*** 車内放送 ***
 ・ 515A 新大阪到着
300系の勇姿も今後5年以内には見られなくなってしまうので、それまでに悔いの残らないように記録しておかないといけないなぁと改めて感じたひと時でもありました。
19-3.765A(V3編成): 新大阪16時38分発→相生17時38分着
 新大阪からはV編成充当の765Aに乗り換えて相生へと向かいます。19日の同列車にはV3編成が充当されていたかな。久々のV編成は勿論6号車の指定席。500系特有のVVVF音を聞きながら1時間程の旅を楽しんでいたかな。


 ↑→ 2枚とも、765A


 


 ↑ 765A & 754A
 相生に17時40分過ぎに着くと、そこからは在来線に乗って宿泊先の福山を目指します。本当はZ44編成が山陽区間乗り入れ確認のための走行試験を実施していればそれを捕獲するつもりで新幹線入りしたのですが、どうやら運休になってしまったようで(汗)。う〜ん…残念。まぁ、次の機会にってことなんでしょうね。

 相生から更に2時間程掛かって福山入り。結果的には新幹線での移動が多くなってしまいましたが、19日は米原でも良いカットが沢山撮れたことから、それはそれで良しとしましょう。19日の活動記録は以上。

20-1.三原の合戦
 20日は早朝から活動を開始しました。向かう先は三原。今まで三原での対500系戦は惨敗してばかりいたので、今度こそ成功させるべくリベンジを図りに出向いたのです。07時半頃に現着すると、N9編成が岡運から8845Aで下って来ていることが判明。そこで、急いでホームへと上がり、543A充当のE2編成で練習した後、その回送列車を迎え撃ちました。


 ↑ 543A


 ↑ 8845A


 ↑ 116A
 時間的に山の陰になって車両に朝焼けの眩い光が当たっていないのは少々残念ではありますが、それは致し方ないので妥協することにしましょう。8845Aを撮影し終えると、上りホーム1号車端へと向かって6Aの通過を狙うための準備に取り掛かります。練習は前走りの116A一本のみ。前回はピン甘で撃沈したので、今度は念入りにその辺を確認した上で最終調整を行っていました。そして時は08時21分…いよいよ本番です。


 ↑ 6A


 ↑ 544A
 緊張しましたが、漸くリベンジ成功と言ったところでしょうか。今回はピントもバッチリですし、鼻先に影が乗ったりすることもなくベストな1カットを残すことが出来ました。いやいや、早起きして来た…というか中部地方から1泊して来た甲斐があったというものですね。
  ↑ 8A   ↑ 2枚とも、734A
 6Aが通過して暫くすると、上1番線にF6編成が入線して来ました。岡山以西では珍しい300系が受け持つ定期列車です。入線を望遠で仕留めた後は、発車時に駅名を入れてもう1枚。ダイヤ改正から9ヶ月経って漸くこの列車を写真に収めることが出来ました。
 734Aの発車を見届けると、次の獲物である耐久試験中のS1編成を狙うべく下りホームへと向かいます。同編成とは05月17日の新大阪入線時以来およそ7ヶ月ぶりの再会ということで、より一層の気合いを入れて撮影に臨んだかな。でも、空模様が微妙で結果的には薄曇り…。う〜ん。この車両もなかなか陽の光の下で撮らせて貰えない車ですね(汗)。
8940A →   
 S1編成の前後にはあと少しで0系の後を追うようにして消えゆくだろう100系もしっかりと記録しておきました。特にP編成は岡山以西でしか見られないため、まともに撮れた写真は未だに少ししかなく、宜しくない状況です。満足のいくカットを残すためにも、また100系狙いで岡山以西へと出向く必要がありそうです。


 ↑ 736A


 ↑ 738A


 ↑ 738A & 552A
 738Aの発車を見送ると、三原での活動は終了。次はS1編成の走行試験の復路を福山で狙うべく、山陽本線に乗って東へと戻りました。
20-2.城下に咲く冬桜
 福山へ戻るとS1編成を再び迎え撃つために駅付近の撮影地へ。福山城と絡めて狙ってみようという魂胆です。城下に咲く冬桜…成功すれば何とも良い感じの組み合わせです。ただ、この場所はホームの屋根で線路が隠れてしまい、下り列車を狙うのは一苦労。車両が見えてからシャッターポイントまで1〜1.5秒程度の余裕があるだけトンネル飛び出しを狙うよりは増しですが、それでも結構辛いものがあったりします(汗)。練習を何本かしましたが、地上信号に掛からないようにするのと架線の影を抜くことの両立はなかなか難しいです。結局枕木5本分程度早切りとなってしまったので、またリベンジに出向かないと…。
8941A →   
 福山城を背景にS1編成の勇姿を捕えた後は、この場所から早々に撤収。それにしても、地上から吹き上げて来る風が非常に冷たくて寒かったです。然程防寒対策をしていなかったこともあって、居れて1時間が限界でした。福山での撮影を終えると、次は岡山で日の入前最後の活動をすべく山陽本線を使って東へと向かいます。


 ↑ 558A


 ↑ 742A


 ↑ 126A
20-3.夕陽に黄昏て
 岡山には15時半頃に着いたかな。ホームへと上がって、まずは757Aの送込回送2730Aの入線を撮影しました。徐々に赤みを帯びて来た光線に照らされて良い感じの1枚に仕上がったと思います。
2730A →   
しかし、肝心の29A入線時はまさかのどん曇り…(汗)。薄暗い出来になってしまったので撃沈ですね。次回挑戦する時にはしっかりと陽の光が当たっていてもらいたいものです。
20-4.失敗覚悟で流しに挑む
 29Aを送り出すと、次はS1編成の試運転2往復目を狙うべく相生へと向かいました。本当は岡山で停車を撮っても良かったのですが、そうすると時間的に岡山〜名古屋で新幹線を使わざるを得なくなるんですよね。けれども、既に19日に名古屋〜相生で新幹線を利用している以上、予算的に帰り新幹線移動が可能なのは新大阪〜名古屋で精一杯。かと言って、姫路下2番線への入線風景を撮ってもハイビームで面潰れするだけなので意味がありません。それならば…と思い、お気に入りの相生にて失敗覚悟で流し撮りに挑んだという訳です。
8942A →   
ISO感度を上げてあるのでノイズが結構目立ってしまっていますが、結果は十分奮闘した方ではないかな。
シャッターを速度が遅過ぎて何が写っているか分からないのが撮れるよりは幾分も増しかなって思いますね。こうして相生で同編成の通過を撮り終えた後は、私も在来線で姫路へとS1編成を追い掛けました。
20-5.締めは姫路下2の夜桜見物
 相生から普通列車でS1編成を追い掛けること約20分。19時頃に姫路へ着くと、急いで新幹線ホームへと上がりました。8943Aの発車時刻までおよそ20分。今回の山陽遠征における最後の活動場所だけあって、とにかく1枚でも多く記録写真を撮影します。


 ↑ 2枚とも、8943A


  


 ↑ 773A & 762A
姫路は新下関と違って下2番線側にも発車案内板が設置されているので、記録写真を撮る身としては持って来いな条件でした。また、S1編成の4-5号車間ですが全周幌が試験用に変更されていたのを確認しています。数ヶ月前にこの黒幌を付けた状態で走行していたことは知っていたのですが、その時は見に行けず。でも、まだ付いたままなんですね。この幌も耐久試験の真っ只中という感じでしょうか。
 19時24分頃にはS1編成が8943Aとして博総車へ向けて発車。それを見届けると、下1番線に停車中の773Aと向かいの762Aの並びを撮りつつ私も同駅での活動を終了しました。
20-5.694A(C編成): 新大阪21時06分発→名古屋22時13分着
 姫路から新大阪までは新快速で移動。そこから名古屋までは予め購入しておいた『ひかり・こだま自由席用早得きっぷ』を使用して新幹線へと乗車しました。コンコースで駅弁を購入して694Aの車内へ。空いている号車を選んで発車時の車内放送を録音しつつ、名古屋へと戻ります。
 途中の岐阜羽島で待避する58Aが在来線との接続待ちを行った関係で10分遅れたため、694Aも名古屋へ定刻よりおよそ10分程度遅れて到着しました。そして、無事22時半頃に名古屋へ戻って来ると、2009年12月の山陽遠征の全行程も終了。あとは在来線を乗り継いで帰宅の路に就いたという訳です。
*** 車内放送 ***
 ・ 694A 新大阪発車
 ・ 694A 名古屋到着

▼.あとがき
 2009年冬のこの1泊2日の山陽地方への遠征では、三原の500系や福山城を背景にS1編成を狙うなど、今までやってみたかったことを一度に幾つもやり遂げることが出来たのではないかなと思います。天候などの致し方ない条件からまだまだリベンジを必要とするカットも中にはありますが、少しでも多く成果を得ることが出来て嬉しく思いますね。ここに、この場をお借りして今回の遠征に関わって下さった全ての皆様に対してお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 これからもご来訪下さる皆様方のご期待に添えることが出来るように努力して参りますので、当サイトを末永く宜しくお願い致します。
 さて、500系W編成の定期『のぞみ』運用撤退まであと2ヶ月を切りました。16両で本線を駆け抜ける勇姿も東海道区間では間もなく見納め。私自身も悔いの残らないように精一杯撮影していきたいものです。

2010.01.04 THE SUPER EXPRESS since 1964 管理人 YOS



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