*** CONTENTS ***
01-01.Preparations 01-02.Try My Best 01-03.Fighting 02-01.Mission Again 02-02.Conclusion



*** 第1部執筆にあたり ***
 2008年03月28日に博総車〜小倉間で全検明けの試運転を行った500系元W3編成改めV3編成。しかし営業開始は2008年12月からという公式発表がなされているように、まだ営業運用には就いていません。代わりに、現在はそのV3編成を使用して日夜様々な走行試験が行われています。中でも私が見届けたいと考えていたのが、姫路下2番線に逆走入線する光景と、今回のこの新下関〜新山口6往復という試験列車お馴染みのパターン試運転でした。まだ前者の方はいつ撮れるか分かりませんが、今回はそんな新下関〜新山口6往復のパターン試運転を追い掛けるべく日帰りで山陽地方へと出陣。同編成の勇姿をこれでもかという位沢山記録して来たという訳です。
 加えて、遠征当日の05月16日は他にも500系W編成を使用した臨時列車が多数設定されていたため、そちらの方も併せて捕獲。
往復の新幹線こそ500系ではなかったものの、500系尽くしな1日となりました。当に『山陽幹鉄春祭り』と呼ぶに相応しい1日だったと思います。

 では、まず最初は第1節『臨戦編』から。この『臨戦編』には発地名古屋からV3編成の捕獲を開始した新山口での活動までを綴ってあります。

*************************** 電車運用 ***************************
 05/16
 博多総車
 
 V03 
 
8960A - 8961A - 8962A - 8963A - 8964A - 8965A -  
8966A - 8967A - 8968A - 8969A - 8970A - 8971A
 博多総車  W01  8866A - 9345A - 9346A - 8881A
 岡山運所  W02  9696A - 8711A
 博多総車  W07  9170A - 7619A1- 7648A1- 9193A
 東二両所  W08     6A -   29A -   50A - 1783A2
 博多総車  W09  1708A2- 9A
 大一両所  Z18  6971A - 7990A - 7993A - 6972A - 8951A - 8950A
************************** 電車運用 終 **************************

16-1.57A(N8編成): 名古屋06時20分発→福山08時13分着
 始発電車に乗って名古屋入りし、いざ新幹線ホームへ。上下線の発車案内を確認しつつ57Aに乗り込みます。16日の57AにはN8編成が充当されていました。営業に就いているN編成の中では最も新しい車両です。車内では東海地方からご一緒して下さった仲間の方と話に華を咲かせたり、車内の記録写真を撮ったりして過ごしていたかな。岐阜羽島、米原を過ぎるともう京都。やはり新幹線は速いです。
京都を出ると約10分で大一両の横を通過。車両所の中は新幹線の車内若しくはモノレールの上からしか綺麗に見通すことが出来ないので、ここで通過ざまに何枚か撮影しました。早朝には100系やE編成など山陽区間でしか走っていない車両も結構停まっているため、新鮮な感じがします。大一両を通過するとすぐに新大阪。その後は新神戸、岡山に停まり、約2時間で福山に到着。長いようであっという間の2時間だったなぁ。因みに、岡山到着時には上1番線に500系の回送列車が停車しているのを確認。この回送列車は岡運より新大阪へ向かい、折り返し9345Aになります。車内からだったので編成番号までは確認出来ませんでしたが、後ほど厚狭で撮影した際に9345AがW1編成だったので、この回送列車もW1編成と考えて間違いないでしょう。16日はそれ以外にも500系の臨時列車が数多く設定されていたので、行く先に期待が膨らみました。
16-2.乗り換えの合間に
 57Aを福山で下車した後は、後続の449Aに乗り換えて一路新山口へと向かいます。15分の待ち時間の間には626Aや6Aも来ましたが、6Aの入線は自分が乗る449Aの発車と同時刻だったため撮影出来ず。なので、ここでは626Aの写真のみ載せておきますね。
626A →
16-3.449A(E1編成): 福山08時28分発→新山口09時24分着
 発車する449Aの車内より6Aを撮った後は、その後の計画を確認しつつゆったりと過ごしていました。やはりE編成は快適です。16日の449Aもほぼ満席状態。既に営業開始から8年余りが経過していますが、その人気は衰えません。
 また、03月15日のダイヤ改正からは新たに新大阪〜岡山間でE編成充当のこだまも1往復設定されました。そのことを踏まえると、行く行くは全てのE編成が“こだま”として運用されることになり、“ひかりレールスター”の役目は山陽・九州新幹線直通用のN700系に引き継がれるのではないかと考えられます。それを思うと、“ひかり”として285km/hで本線を駆け抜けていく姿も出来る限り多く収めておかなくては…と改めて感じさせられました。
16-4.決戦の幕開け
 449Aで新山口に入ると、いよいよここからが本番です。まず最初の狙いは博総車から上って来る8960A。上り側から撮るか下り側から撮るか悩んだ結果、下りホームから狙うことに決定。早速準備開始です。629Aと59Aでカメラの設定を確認していると、あっという間に到着時刻になってしまいました。下りに回送電車到着の案内放送が入電すると、博多側からV3編成がやって来ます。望遠なのでそれ程緊張することはないのですが、やはり一発目ということだけあって緊張していたなぁ。片方を望遠で決めるとすぐさま広角側でも1枚。
 望遠も広角も無事成功したので一安心です。望遠の構図で画面左の架線柱がどうしても処理出来ずに画角を100%生かすことが出来なかったのは悔しいところですが、それは仕方のないこと。自分としては満足しています。広角の方は一瞬切り遅れたかと心配しましたが、何とか収まってくれていたので本当に良かったです。広角だと500系の鼻の長さが一層際立って見えますね。
 入線後は約6分の停車時間の間に海側の様子を少しだけ撮影。車外に測定用のセンサーなどが取り付けてある関係で洗車機を通ることが出来ないのでしょう。車体の汚れもかなり目立ってきていました。しかし、汚れているのはそれだけ走り込んでいる証拠。試験車両特有の怪しげな雰囲気も醸し出しているので、個人的には好きだったりします。ただ、6分というのはやはり短かった…(汗)。先頭車周辺りを少し撮影しているとすぐに発車時間となってしまいました。


 ↑ 6枚とも、8960A - 8961A


 


 
 8961Aの発車を見届けると、暫くして下本線を99Aが通過。こちらは少し早切りではあったものの、顔が切れず良かったです。続いて上りで454Aを見送って1A。しかし、1Aの方は残念ながら失敗してしまいました(汗)。そして上りホームへと移動して456Aを狙いつつ、V3編成が新下関より折り返し戻って来るのを待ちます。


 ↑ 99A


 ↑ 454A


 ↑ 456A
 456Aを見送ると10分後に再びV3編成が新山口へやって来ました。8960A - 8961Aの時は下りホームから望遠で狙いましたが、今度はこっちから。ポイントを渡るところを超望遠で撮った後、逆走入線の様子も撮影。後者の方は2008年02月にW1編成の全検明け試運転を撮った時にも狙った構図です。前者の方はというと…努力はしたものの、遠過ぎてピントが上手く合わせられず、あまり良い出来とは言い難くなってしまいました(汗)。
 V3編成入線後はすぐさまレンズを広角に切り替えて各号車の形式写真を撮影。前回小倉で撮影した時よりも列車との距離が近いので良い感じに撮れましたよ。が、午前中の新山口では光線の関係から空の白飛びが気になります(汗)。なので、形式写真を撮るなら午後ですね。という訳で、実は夕方も新山口で形式写真を撮ったのですが、こちらは4号車のみ時間切れで撮れず(泣)。あれは悔しかったなぁ。
 さて夕方の話はまた後程の第3節にてということで、この時は形式写真に加えて2号車と7号車の集電部付近を重点的に撮影していました。それは何故かというと、2008年05月現在でV3編成の2号車と7号車の山側には車内から集電部向かって測定装置の配線が伸びているのです。本来はドア灯が取り付けられている部分から車外に配線を出し、銀テープによってそれを保護・固定されています。こういう光景こそ、当に試運転ならではと言えるでしょう。怪しさ抜群です。J1編成やZ0編成などにもこういった配線類が取り付けられていた時期がありましたが、どれもまともに撮影出来なかったので、V3編成の試運転では絶対に押さえておきたい箇所でした。漸く願いが叶って嬉しく思います。
 ← 2号車
7号車 → 

 ↑ 6枚とも、8962A - 8963A


 
 8963A発車時に7号車のパンタグラフ周りを望遠で撮りつつ、撤収の準備を開始。この8962A-8963Aの停車時間は僅か5分だったのでそちらも結構慌ただしかったのですが、さらに忙しいのはここからでした。上りホーム16号車付近でカメラ等を片付けていると下りホームに635Aの入線を知らせるアナウンスが入電。元々これに乗る計画だったので、大急ぎで下りホームへと向かいます。重たい荷物を持っていたので間に合うかどうか心配でしたが、何とか間に合ってくれたのでほっと一安心。いやいや、本当に疲れました。これで次なる撮影地厚狭へ向かいます。
16-3.635A(K51編成): 新山口10時58分発→厚狭11時09分着
 車内では束の間の一休憩。僅か10分程度だったので本当にあっという間でしたね。指定券は小倉まで取ってありましたが、厚狭で下車します。EX予約は3本までしか乗り継げないためです。まぁ、普通は3本以上列車を乗り継ぐ必要性など限りなく低いため、考慮されていなくても仕方のないことですが…(汗)。 そういえば、厚狭で下車するのは今回が何気に初めてだったりします。この駅は開業時からあるものではなく後から付け加えられた駅なので、掛川や三河安城と同様に本線と副本線の間には架線柱が密になって建っています。さらに本線と副本線の間には開業前の面影を残すかの如く防音壁も残っているため、構内を通過する列車はとにかく撮りにくい駅なんですよね。でも、今回の試運転行程では通過を撮れるのがこの駅しかなかったため、何とか上手く撮れないものか挑戦してみることにしたんです。


 
厚狭で635Aを下車すると、今度は本線を通過して行くV3編成を狙います。その後は新下関へ追い掛け、さらに小倉へ…と、この後もまだまだ密度は濃いかと思います。そんな16日の第二戦を綴ったのが次の『奮闘編』ですので、是非そちらの方もご覧下さいね。

*** 第1部第1節 臨戦編 終 ***



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