*** CONTENTS ***
00.Prologue 01.Hard Fighting 02.Interception 03.Endeavor to Fight 04.Final Parting 05.Epilogue



*** 第1楽章 力戦 ***
 さて、ここからいよいよ本編です。この第1楽章『力戦』は、装飾つきのJ55・J57両編成が臨時『のぞみ』としての貴重な勇姿を披露した2012年02月17日と02月24日の撮影紀行。どちらかというと後者が主になっていますので、関東遠征記の扱いで掲載しています。では、どうぞ〜。

2/17-1.想定外の…
 02月17日は東京12時20分発の9343Aに充当される装飾編成を狙うべく、早朝に家を出て新居跨線橋へ。東海道区間での勇姿と言えばやはり浜名湖は外せないですからね。現地には十分な余裕を持って到着し、臨戦態勢をばっちり整えた上で来たるべき戦いに挑みます。昼頃には徐々に人も集まり始め、本番時は総勢15名程度で装飾編成を迎え撃ちました。けれども、その肝心の本番で、私はまさかまさかの失敗をやらかしてしまったのです(汗)。レリーズを使っていたのですが、気合いの入れ過ぎで上手くそのシャッターボタンを押せなかったんです…(涙)。出鼻を挫かれるというのは当にこのこと(溜息)。17日も2編成走ってくれればまだ救いはあったのですが、そうは問屋が卸さず終いでしたしね。文句なしの快晴だったこともあって、9343A通過直後は2007年03月のJ1編成の廃車回送で鼻を切った時のように言葉出ずでした。とはいえ、やってしまったものは仕方ありません。後ろ髪をがっつりと引かれながらも、次こそは何とかして成果を収めようと心に決め、夜の部に備えて早めに移動を開始しました。
2/17-2.夜の一幕
 一旦非鉄な用事を挟んだ後、向かった先は夜の名古屋です。折り返しの9388Aは上本線に入線するダイヤだったので、セントラルタワーズを入れた構図で狙おうと16号車端へ。私が到着した時には大勢の方が上りホームに集結していたのですが、車両主体や雰囲気主体で撮影している方が多かったため、列車入線後はその隙間から撮りたかったカットの撮影に何とか成功。いやいや、諦めずに狙った甲斐がありました。
9388A →   
 もう少し欲を言うと、あと少し上にカメラを向けていればきっとタワーズが全て入ったんだろうなぁと思います…。でもまぁ、この混雑様でこれだけ撮れれば十分かな。初戦で非常に痛い想いをしましたが、二戦目は制することが出来たので、とりあえずは一件落着です。ただ、新居跨線橋でやらかした失敗の傷はそう簡単には癒えるものではなく…。そして、その傷が後々また厄介な事態を引き起こしてくれることになるとは、この時の私はまだ夢にも思わずでした(汗)。
 そんな初っ端から立ち込めてしまった暗雲を少しでも取っ払うため、急遽決めたのがこの後お伝えする24日の関東地方への遠征旅行です。実は、24日の9406Aを東京で狙おうかどうかということに関しては、17日以前からずっと悩んでいたんですよね。そんな中での失敗だったので、これはもう行くしかないと出撃を決定。週明けから急いで予定を調整し、旅支度を進めました。
さらに、どうせならば300系のさよなら乗車も果たしたいと思い、往路は24日も装飾編成が充当予定だった9388Aに乗車することにしたのです。24日は大きな失敗もなく撮影出来ましたので、本楽章初っ端の部分でちょっぴりがっかりされた方も、どうか続いてご覧になって頂けると嬉しい限りです。
2/24-1.Return Match VS. 9343A - J57
 さて、02月24日はもどかしくも昼前まで非鉄な用事をこなしていたため、出動は午後からでした。現地には既に先客の方々が沢山いましたが、居合わせた方々のご厚意で何とか臨戦態勢を整えることが出来、嬉しく思っています。カメラの設定を終えた時には既に本番まで30分を切るっており、徐々に緊張感も高まります。次こそ失敗しないようにしなければ…、そんな想いで決戦の時を待ちました。やがて前走りの33Aが通過し、10分程経った14時前。遠くに9343Aの前照灯の光が見え、いよいよその時がやって来ました。今度はレリーズに頼ることなく、自分の指で直接勝負!!
   ← 9343A
 結果は無事成功。とても緊張しましたが、何とか一週間前のリベンジを果たすことが出来ました。位置的に編成全景が収まっていないのは悔しいところではありますが、それでも無事走りを捕えることが出来た嬉しさは大きかったですね。本当に失敗しなくて良かった…。これで17日に受けた心の傷が少しは癒えたかなって思っています。同列車を撮影し終えると、早めにこの場所からは撤収して名古屋に帰還。続いては、24日二本目となる装飾編成充当列車9371Aを狙うため、下りホーム東京寄り先端に陣を構えます。
2/24-2.再撃、J55
 名古屋には時間に十分な余裕を持って戻ったこともあり、撮影場所の確保も割と円滑に出来ました。これで一安心ですね。確保後は、カメラの設定やピントの位置等を念入りに確認しながら、緊張の面持ちで本番に備えます。最終的にはホーム端にも大勢の人が集結しました。そんな中、16時53分に下本線から前走りの45Aが発車すると、遂に9371Aの到着を知らせる案内放送が入電。それにより、場の緊張感も一気に高まります。程無くしてJ55編成の姿が見えると、再びJ55編成と一戦を交える時がやって来ました。
9371A →   
 結果は、事前に抜かりなく準備したことで無事再撃に成功。いやいや、待った甲斐がありました。名古屋下1番線入線といえば、やはり長大編成ならではのこの超望遠の構図ですよ。JR東海が公式発表したイメージにも同じ構図の写真が使われていましたが、それの本物版です。あちらはどう見ても合成ですからねぇ(汗)。入線後はロゴ等を少しばかり写し、出発をお見送り。大勢人がいたので思うようなカットは撮れず終いだったものの、お気に入りの構図で装飾編成の貴重な勇姿を狙い撃つことが出来、満ち足りたひと時を過ごせました。
2/24-3.ありがとう300系 〜9388A惜別乗車録〜
 9371Aに充当されていたJ55編成の発車を見送ると、改札を出て一休憩。早めの夕食を構内で済ませて、19時前には再びホームへ上がりました。いよいよ300系への最終乗車だと思うと胸が高鳴りましたね。9388Aの入線まではまだ時間があったので、上りホーム16号車付近にも少しばかり寄り道し、乗車号車の前へ向かいます。案の定、24日も東京寄りの先頭には9388Aを見送ろうと多くの人が駆け付けていました。今回の惜別乗車、普通車かグリーン車どちらにするか迷ったことは迷ったのですが、最終乗車だということに加え、17日の新居跨線橋での傷を癒す処方箋の意味合いもあり、結局はグリーン車を選択。300系独特の加速音が楽しめる8号車を押さえて、一時間半程の旅を楽しみます。
 19時13分に名古屋を発つと最初は車内放送を録音。久々にICレコーダーを使ったので、録音位置を少しばかりミスって音が一部割れてしまった箇所もありますが、まぁそれはそれで良しとしましょう。300系の独特な加速音を久々に聞けて嬉しく思います。その後はグリーン車付近の車内を散策。8号車は割かし点々と乗客の方がいらっしゃったので、空いていた10号車で座席の写真を撮ったりしていました。さらに、デッキにて扉横の「のぞみ388号」という列車表示とグリーン車の扉を絡めて一枚。この光景もこれで見納めかと思うと、少しばかり寂しさも覚えました。最後に元サービスコーナーを記録して、一通りの車内散策は終了。
*** 車内放送 ***
 ・ 9388A 名古屋発車
 ・ 9388A 東京到着
 車内散策を終える頃には、列車は既に静岡付近に差し掛かっていたように思います。流石は新幹線、あっという間ですよ。それからはひとときを読みながらJ57編成のグリーン席を堪能していました。N700系と比べると窓も大きく開放感たっぷりなので、気持ち良かったですね。でも、そんな安らぎのひと時はあっという間に過ぎ去ってしまう訳で…(汗)。品川を出ると次はもう終点の東京です。最後は車内放送を録音し、1時間43分のさよなら乗車にも幕が下りました。
2/24-4.勝負は僅か4分弱!!
 9388Aが15番線に滑り込むと、いよいよ次なる決戦の火蓋が切って落とされました。忙しいのはここからです。9388Aを下車した私は足早に16番線博多寄りへ。というのも、対向の16番線には静岡行きの701Aに充当される編成が21時丁度に1768Aとして入線してきてしまうため、16番線側からJ57編成を狙える時間は僅か4分弱しかなかったのです。9388A自身は折り返し7763Aとして21時07分に東二両に向かって出庫するダイヤだったので、停車時間としては比較的余裕があったんですけどね。ホーム端に着くと、先客の方の間からそっとJ57編成の勇姿を記録させてもらいました。
   ← 7763A
1768Aが入線する少し前にはライトが前照灯へ替わってくれたので、粘って良かったです。車両のみを写したカットも何とか撮れたのですが、ここには駅の雰囲気も入れた構図の写真を載せてみました。
2/24-5.第8ホームの決戦 〜本命の9406A〜
 9388A - 7763Aの撮影は1768Aが16番線に入線したところで終了し、一足先に18番線上野寄りへ。本命の9406Aに備えた場所取りです。まだ15番線にJ57編成が停まってる間に着いたことから、一番乗りで無事好きな位置を確保出来ました。一連の運行計画では、夜のホームに停まっている装飾編成を車両後部まで綺麗に写せる場所が残念ながら殆どなかったんですよね。それでも何とかして駅停の写真を撮りたいと考え、唯一編成写真を撮ることが可能な9406Aの充当日を狙って出撃を企てたのです。
 お目当ての場所を押さえると、偶然再会した仲間の方と話に華を咲かせながら同列車の到着まで一休憩。22時半には18番線上野寄りにもだいぶ人が集まり、少しずつ緊張感も高まって行きました。そして、待望の23時03分。
 遂に本命の9406Aが17番線へ入線。停車直前には停止位置目標で車体側面のロゴが隠れてしまうかもと冷や冷やしましたが、無事抜けきったところで停まってくれたので幸いでしたね。乗車の目的を除けば、このカットを撮りたくて遠征したようなものなので、上手く撮れて嬉しく思っています。入線後は尾灯に切り替わるまで同じ場所で撮影。尾灯に切り替わったところで足早に1号車側へと向かいました。
 1号車端に着くと、まずはJ55編成の編成写真を撮影。一本目の9388A - 7763Aの時よりも時間に余裕があったので、落ち着いて編成全景を押さることができました。夜遅かったこともあってか、1号車端は一本目よりも幾分か人が少なかったようにも感じましたね。それから1号車乗降扉付近に移動して、列番表示器を入れた構図で車体側面のロゴを写します。
 因みに、24日の9406Aの東二両への回送列車番号は、何とぞろ目の7777Aだったんですよね。嘗てもそのようなおめでたい列車番号はありましたが、それがまさかこのような形で特別な列車で再び見られるとは驚きです。撮っていて何だか幸せな気持ちになれたひと時でした。
6枚とも、9406A - 7777A →   
 こうして1号車端まで一通りの撮影を終えると、J55編成も23時13分には東二両へ向け17番線を出発。それを見送ると、私の24日の活動も終わりを迎えました。本命のカットも失敗なくきちんと押さえられたので、出撃した成果はきちんと収められたかな。
 尚、翌25日は都内観光を楽しんだ後に高速バスを使って中部地方へ戻る非鉄な旅程だったので、以後の話題は割愛させて頂きますね。






 
02月17日及び24日の活動記録を綴った第1楽章『力戦』はここまでです。いやはや…、初日にまさか出鼻を挫かれるとは思ってもいなかったのですが、24日には無事にリベンジも果たせたので嬉しく思います。ただ、やはり一番最初に失敗した傷はなかなか深かったですね(汗)。実は、今回の一連の装飾編成の撮影に関してはその後も色々と悔しい想いをしています。それでも、最後はその悔しさを打ち消すような機会を授かりましたので、この後もまだまだ見どころ満載かと思います。次の第2楽章『迎撃』及び第3楽章『尽力』は100系・300系さよなら運転へ立ち会うべく、2012年03月14日〜16日に山陽地方へと遠征した際の撮影紀行を主として掲載しています。次楽章以降も内容盛り沢山となっていますので、篤とご覧下さい。

*** 第1楽章 力戦 終 ***



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