*** CONTENTS *** 01.March Onward 02.Try My Best 03.Decisive Stage


 続く『奮闘編』は08月15日分の撮影紀行です。午前中は長岡界隈で、午後は浦佐及び越後湯沢にて活動を繰り広げていました。夏の上越路を駆け抜ける彼らの勇姿をどうぞ御覧下さい。

15-1.長岡夏の陣
 早朝目を覚ますと、そこには前日とは打って変わって快晴の空模様が広がっていました。14日は陽の光に殆ど恵まれなかっただけあって、朝から気持ちが高鳴ります。当初は越後湯沢で撮影しつつ、昼過ぎには上毛高原へ南下するつもりだったのですが、そんな清々しい晴れ間を見てしまったからには予定を変更するしかありません。大急ぎで身支度を整え、18日も再び長岡方面へと車を走らせました。
 目的地に08時頃に着くと、早速305Cからの三本ラッシュを迎え撃つ準備に入ります。初めて訪れる場所だったこともあり、最初は様子見のため何も持たずに山の中腹へ。それから今度は機材を運び、足場を整えた上でカメラを設置。いよいよ長岡夏の陣の幕を開けです。時間に余裕を持っておいて良かったとつくづく感じたひと時でした。
312C →   
 最初に狙ったのはP19編成充当の312Cです。普段後追いはあまり撮らないのですが、この時は明るさ確認も兼ねて一枚。光線状態も良い感じで申し分ありません。そうこうしていると、次は最初の標的である307Cが登場。いよいよです。架線柱の影を引っ掛けないよう細心の注意を払って、いざ勝負!!
 ← 305C
 下り一発目の撮影だったので結構緊張しましたが、結果は無事成功。出鼻を挫かれることなく、ほっと一安心です。とはいえ、のんびりと構えている余裕はありません。305Cの20分後ろに、早くも大本命のM編成充当列車1307Cが迫っていたからです。E1系の定期運用が終了するまでは、朝方の305C(K)・1307C(M)・2309C(P+P)の三本が短時間で違う編成を一気に狙える一番効率の良い時間帯だったんですよね。09時15分過ぎ、徐々に地響きが大きくなってくると、程無くしてM3編成がトンネルから登場。緊張が最高潮に達する中、いよいよ決戦の瞬間を迎えました。
1307C →   
 奮戦の結果、何とか迎撃に成功です。ここまで出向いた挙げ句鼻切れ写真を土産に…なんてことにならず救われました。駅間を駆け抜けるE1系の勇姿をこうして無事に陽の光の下で捕えることが出来ただけでも行った甲斐があったというものです。
 1307C撮影後は立ち位置を変え、新たな構図でゴールデンタイム三本目の2309Cを狙います。ただ、こちらは残念ながら引きつけ過ぎて失敗してしまいました(汗)。まぁ仕方ないかな。それ故、予定を変更してこの場所にもう暫く留まることにし、撮影は延長戦へと突入。20分程待ったところで、東京〜新潟間ノンストップの313Cが射程圏内へと突入して来ました。


 ↑ 313C


 ↑ 311C
 今度は無事に手中へ収めることに成功。さらに、その後続の311Cも思い描いた位置で仕留めることが出来ました。時刻は早くも11時。越後湯沢以北は1時間当たりの列車本数が少ないので、数本狙うだけでもあっという間に時間が経ってします。そして、ふと気づけば次のE1系充当列車1317Cの通過予定時刻がおよそ1時間後に迫っているではないですか(汗)。そのため、結局は同じ場所で1317Cも捕獲することになりました。


 ↑ 1317C


 ↑ 9705C
 広角のため1307Cを狙った時以上に緊張しましたが、こちらも何とか捕獲成功です。雲量が1307C撮影時よりもかなり増えてしまったことは残念ではあったものの、晴れたら晴れたで光線状態が宜しくない時間ではあったため、結果オーライという感じでしょうか。さらに、15日は1317Cの20分後ろをK42編成充当の臨回が走っていたため、それも逃すことなく狙いました。この時間帯は定期列車だけだと1時間に1本しか通らないので、臨回があって良かったです。そして、このK42編成の一戦で以って長岡夏の陣は終わりを迎え、4時間にも及んだ戦いにも漸く幕が下りたのでした。
15-2.浦佐の決戦〜再び〜
 昼ご飯休憩を挟んで次に向かった先は、前日に続いて再び浦佐駅でした。15日の南魚沼市内は比較的陽の射す時間帯も多かったため、このまま素通りするのは勿体ないと判断したのです。また、15日も車両運用の都合による臨時の回送列車が何本か設定されていましたし、このまま天候が持ってくれさえすれば陽の光の下で本線を疾走する勇姿をいくらかは狙うことが出来るかもしれない…そんな期待も抱いていたかな。
1307C →   
 13時過ぎにホームへと上がって臨戦態勢を整えると、まずは1321Cに充当されたE4系が8両+8両の16両編成で豪快に登場。緊張しましたが、何とか捕獲出来ました。晴れてくれていれば尚良かったのですが、それは次の機会に期待することにしましょう。
 ところ変わって323Cの到着時刻が近づくと、願いが通じたのか晴れ間の時間が徐々に増えてきてくれました。目まぐるしく変わる天候故に貴重な一本となるだろうと思うと、気合いもここぞとばかりに入ります。時計の針が丁度14時を射す頃、下りホームに列車入線の案内放送が入電。燦々と陽の光が降り注ぐ中、K41編成充当の323Cが下1番線へと入線してきました。


 ↑ 323C


 ↑ 9715C
 架線ビームの写り込みが無くて一安心。今は当たり前の光景ですが、200系もE5系の増備によって間もなく引退の時期を迎えるでしょうから、悔いのない一枚に仕上がったかなと思います。さらに、323Cの後ろにはE4系の臨回も走行していたことから、こちらも同様の構図で狙ってみました。上り列車との被りが悔しい点ではあるものの、まぁ曇らなかっただけ良しとしましょう。この9715C、回送列車にしては珍しい浦佐停車のダイヤでした。
 15時を過ぎると光線状態もより良い時間帯へと突入。そんな中でやって来たのが、この日限定のゴールデンタイムです。同日は臨運用に絡む臨時回送が15時台半ばに立て続けに設定されており、さらにそれを追い掛けてK47編成が1327Cで迫って来ていたんですよ。


 ↑ 1327C
 ↑ 9717C      ↑ 9817C
 ゴールデンタイムの初戦は9717Cで新一運へと向かうP82編成。今回は換算140mm程度の中望遠で狙いを定めて決戦に挑んでみました。その10分後には早くも第二戦の9817Cです。充当編成はK26編成とのことだったので、こちらもP82編成と同じ構図で狙ってみました。奮戦の結果はご覧の通りです。緊張しましたが、何とか鼻切れをやらかさずに済み、無事満足のいく二枚を手中に収めることが出来ました。
 が、しかし。9817Cが去って行った後空を見上げると、いつの間にかまた雲量が増しており、辺りは間もなく曇ろうかという状況に(涙)。結局、1327C到着まで5分を切ったところで太陽は無情にも雲の中へ隠れてしまい、陽の光の下でK47編成を迎え撃つことは出来ずでした。この構図で光が当たってくれていれば言うこと無しだったのですが…(溜息)。なかなかそう全てが上手く行ってはくれません。同編成が現役を引退する前に何とかもう一度狙いたいなぁ。
 1327Cの発車を見送ったところで、15日の浦佐での活動は終了。次の標的である6333Cを越後湯沢で迎え撃つことにし、ホームを後にしました。浦佐の下りホーム東京方は撮影には持って来いなので、また機会を見つけて出向きたいものです。出来れば今度は冬季に赴いてみたいですね。
15-3.大清水の合戦
 越後湯沢のホームに上がったのは17時頃。丁度下1番線のM3編成が間もなく発車時刻を迎えようとしているところでした。足早に臨戦態勢を整え、まずは東京へ向けて出発していく同編成を撮影。越後湯沢での撮影自体初めてだったので、下り線を逆走して大清水TNに入っていく光景も新鮮に思えました。急ぎ足でしたが、何とか間に合ったので嬉しく思っています。曇りの浦佐で変に粘らず、越後湯沢に来て正解でした。
422C →   
 422Cを見送ると、続いてはP52編成が下1番線へと入線。こちらは臨運用に関係した回送でした。それから10分と経たないうちに、すぐ標的である6333Cが登場。通常期だと本数の少ない上越新幹線での撮影も、繁忙期で臨時列車が沢山走ると結構慌ただしいですね。
 結果は架線ビームの写り込みも無く満足のいく一枚に仕上がりました。以前から越後湯沢で大清水TNの飛び出しは狙ってみたいと思っていたので、その願いが叶って良かったです。
 ←↑ 2枚とも、6333C
 入線を撮り終えると、今度は振り向いて下1番線に停車している様子も一枚。構図の調整とカメラの設定を終えたのが発車直前だったので、意外と焦りました。こちらも思い描いた一枚に仕上げることが出来たので嬉しく思っています。越後湯沢に立ち寄った甲斐がありました。
 そして、633Cの発車を見送ると、いよいよ15日の活動も佳境に突入。締めは6333Cの後ろを走っていた臨回9725Cです。


 ↑ 2枚とも、9725C


 
 入線を6333Cと同じ構図で一枚狙い、停車中の様子も一枚。どちらも6333Cに充当されていたM5編成同様満足のいくカットとなりました。機会があれば、大清水TNから飛び出すK47編成も狙ってみたいなぁ。9725Cは越後湯沢で20分近く時間調整を行うダイヤだったことから、私のこの日の活動もこれにて終了。ホームを降りて少し構内を散策した後、翌日の戦いに備えて予約してあった高崎の宿へと向かいました。




 
15日の一番の収穫はやはり何と言っても前日に叶わなかった沿線での撮影を果たせたことでしょうね。駅間を勇走するE1系を無事手中に収めることが出来、満足なひとときを過ごせました。さて、2012年夏の上信越地方への遠征も残すところあと1日。最終日の16日は朝から高崎及び上毛高原界隈に展開し、鉄路を駆け抜ける列車達を迎え撃ちます。そんな08月16日の活動を綴った次の『決戦編』も是非とも続けて御覧下さいね。
*** 奮闘編 終 ***



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